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宮司のいい話

No.203

大祓式

大祓式とは平安時代より国家の行事として、上半期と下半期に分け、六月と十二月の最後の日に、天下万民の罪穢を祓い清める行事として行われていたものが、今日まで受け継がれているものです。
日常生活において知らず知らずのうちに犯してきた己の罪や穢あるいは病を人形に移し、身代わりとして川や海に流し、あるいは清浄な火に燃やして、神様の霊力によって祓い清めていただく。
そして、身も心も清々しく人間本来の姿に立ち還らせていただき、健康と希望を持って、今までの半年間の御守護を感謝し、これからの半年間の無難をご祈願すると共に、清く、明るく、正しく生き抜こうという自覚を新たにするための神事なのです。
罪とは、本来の清らかな自分の心を包み隠して迷わしてしまうものです。穢とは、神から戴いた元気な気を枯らしてしまうものです。そうした罪や穢によって、我々の本来の素晴らしい活動を知らず知らずの内に鈍らしてしまうので、年に二回大掃除をしましょうというのが大祓式です。
家の掃除をしたり、風呂に入ったり、更に借金を返したり、世話になった恩返しをした時は、心まで清浄になります。これらも又、大祓であるといえますが、大祓の神事を行ってこそ徹底した清く、明るく、正しい生活が生まれてくるのです。
神様からの御守護をいただく容器は誰もが持っているのです。しかしその容器が、自己中心的な考えや行為、憎しみやねたみ、怒りや不満、差別や強欲によって生じる罪穢で一杯になってしまっているので、神様のお恵みの入る隙間がないのです。ですから、年に二回容器にたまった罪穢を捨てて空にして、神様のお恵みをたくさんいただこうとするのが大祓式です。
そして、神様の霊力によって祓い清めてくださったことに感謝し、再び罪穢をためないように努力していく自覚を持つことが、大祓式で最も大切なことなのです。
大祓の大は、公の意味に採ったものです。大祓式を通して天下万民が大神様の御心に感謝し、我欲を捨てて、人間本来の姿に立ち還り、人の心も、住む家も、社会も、国も、すべてが清く、明るく、正しくなって、世界そのものが神の国、高天原となっていくことが最大の願いなのです。

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