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宮司のいい話

No.146

弱点を生かす

人にはそれぞれ苦手なことや、弱点、短所など、得意としないことが必ずあります。例えば体が弱いとか、人前で話すのが苦手とか、字がへたとか、決断力にとぼしいとか、短気であるとか、すぐめそめそ泣いてしまう等、それぞれ自分の欠点に悩み苦しんでいる人が多いと思います。
しかし、その欠点を長所に変えて成功している人もたくさんいます。私の知っている方で、体が弱かったので体を鍛えようと柔道を一所懸命やって、ついには講道館柔道八段の大先生になった方もいます。
又、字が下手だったので習字を一所懸命習って有名な書道家になった人もいます。
人前で話すと、緊張のあまり言葉が詰まって話せなくなる人が、なんとか人前で話せるようになろうと、弁論クラブに入って努力した結果、ついには人前で話すことが商売になってしまった人もいます。
私は決断力に乏しいので、優柔不断に見られないよう、自分自身のお尻を叩くようにして決断を急ぐようにしています。又、私は大変短腹で、自分の思うようにならないと、胸にムカムカと短腹の感情がわき出てきます。「短気は損気」ですので、感情を表に出さないようじっと我慢をするようにしています。お陰で、長年一緒に暮らしている女房でさえ、私のことを気の長い人だと思っています。
かつての名横綱、千代の富士も肩が弱く、肩の骨がすぐ外れてしまうので、それを克服しようと、一日五百回以上の腕立て伏せを続けて、肩の骨を筋肉で包み、脱臼を克服した結果、名横綱となったのです。
これらの人は、弱点や欠点をよく認識して、弱い点を努力によって補おうとした結果、短所が長所へと変わっていったのです。
自分の弱点や短所を克服するには相当な努力とエネルギーが必要です。しかし、その努力とエネルギーが成功へのバネとなっていくのです。苦しいことやつらい目にあって初めて一人前の人間に成長していきます。苦労が多ければ多いほど大きな人間に成長していくのです。そう思うと自分の弱点や短所、人生の逆境や挫折、失敗や苦労は自分を大きく成長させてくれる栄養と考えることができます。
戦国時代の山中鹿之助という武士は、天に向って「願わくば我に艱難辛苦を与えたまえ」と祈ったそうです。つまり、苦しいことや辛いことは、自分自身をどんどん鍛えてくれるので、もっともっと私に苦しいこと、辛いことを与えて私を成長させてくださいと願ったのです。
仕事が行き詰まって苦労している人や、病気や悩み事、心配事で苦しんでいる人がたくさんいます。しかし、いくら苦境に立たされても、自分に背負いきれない苦労を神様は絶対に与えていません。必ず乗り切れる道を与えてくださっているのです。ですから、苦しい、つらいと思ったならば、この苦しみ、つらさは、神様が自分に与えてくださっているんだ。自分ならこの苦しみ、つらさを必ず乗り切ることができるから、神様が与えてくださっているんだ。と思うようにするのです。
そう思うと、心が落ち着いてきます。そして、じっくりと前向きに考え、知恵をしぼるのです。
そうするといいアイディアや、苦労に立ち向かう元気が湧き出てきます。第三者からの助言や、思わぬ援助が与えられることもあります。
苦労にへこたれて、つぶれてしまってはいけません。あきらめてしまえば、悪いまんまに流れが止まってしまいます。あきらめずに、ひたすら前向きに努力する中に、乗り切れる救いの糸口が必ず見えてくるのです。
苦しみと喜びは背中合わせにやってきます。雨の日ばかりが続くわけではありません。必ず晴れる日がやってきます。神を信じ、自分を信じて努力を積み重ねるうちに、物の見方、価値観が変わってきます。
苦労をすることによって自分の考え方が変わってくるのです。俺が俺がの「我」が取れて、物事に感謝する心、人に感謝する心へと変わってくるのです。
皆さんはこれからの長い人生において、たくさんの苦労やつらいことを経験することと思います。だけど、決してあきらめることなく、つらいこと、苦しいことは、自分を鍛えるために神様が与えてくださった試練と思って乗り越えてください。そうすることによって、弱点や欠点を長所に、苦しみを喜びに、逆風を順風に、失敗を成功に変えることができるのです。
そして心の広い、大きな人間に成長していくことができるのです。

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