No.235
心の成長
心の成長を、幼児から聖人までの七段階に分けて考えてみました。
第一段階は幼児編です。
① 自分の欲望を叶えようとするだけで、感謝の気持の持てない心。
② 失敗すれば、何事も人のせい、何かのせいとして、自分の責任から逃げてしまう心。
③ 願い事が叶わないと、神仏はご利益が無いと思う心。
自分の欲望だけを叶えようとして、他に対しての感謝の心が持てない。幼い子供が自分の主張だけをするような、自己中心的な心の時期。
第二段階は小学生編です。
① 自分の欲望を出しても、叶えられない事もあると気付く心。
② 欲望達成のためには、努力、工夫、我慢が必要と気付く心。
③ 自分の力だけ信じ、神仏のご加護などに気付かない心。
欲望達成のために、自力で頑張ろうとするが、他に対して感謝の思いが育っていない心。
独り善がりの心の時期。
第三段階は中学生編です。
① 努力と実力によって成果を上げても、全てが自分の力で成した結果と信じ、自分が全てで、他者の協力や神仏の加護に対しての感謝の心が育っていない、有頂天の心の時期。
第四段階は高校生編です。
① 自分の力だけでは、成し遂げられない事もあることに気付く心。
② 大自然のお陰の中に生かされている事に気付く心。
③ 他者の協力のお陰に気付く心。
④ 神仏の存在に気付く心。物事の道理や真理について感じ始める心の時期。
第五段階は大学生編です。
① 神仏の存在を確信する心。
② 人生の不都合は、神仏が自分に与えて下さっている試練と思う心。
人生の意義に気付き、自己中心的な心から生じる迷いを打消し、正しい道理を求めようとする求道心(ぐどうしん)の芽生える時期。
第六段階は大人編です。
① 試練は自分を成長させる為の神仏の愛情と受け取り、前向きに試練と取り組み、乗り越えていく心。
② 神仏や他者やあらゆるものに対しての感謝の心が備わっている心。
あらゆる人生の問題に対して、障害もなく理解し、受け入れ、人生成熟の心の時期。
第七段階は聖人編です。
① 自分の欲望に生きようとはせず、誰かの為に自分の命をささげようとする生き方の心。
② 自分の思った通りに言動を行っても、大自然の法則(神仏の道)に外れることが無くなっている心。
③ 自分の人生全てが、神仏のお計らいと受け入れられるようになっている心。
④ 死に対して恐れず、神仏の意のままと受け入れていく心。
神我一体の心境の時期。
幼児から聖人までの心の成長について、段階的に考えてみましたが、皆様はどの段階でしょうか? 時には聖人の心となり、時には中学生や高校生の心となり、行ったり来たりの定まらない心の時期もあろうかと思います。
大雪な事は、常に心の成長を心掛けて行くことだと思います。
例え、神我一体の境地になったとしても、神の光のような八面玲瓏、純真無垢な心境にはなり切れないのです。
何故ならば、我々は肉体を維持するがための欲望があるからです。
しかし、心を常に清浄に保とうとする心がけや修行をすることはできるのです。神の光のように、透明な心の光が出せるように常に心掛けている自分でありたいものです。
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