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宮司のいい話

No.216

幸せ感じ上手のすすめ

後ろ向きでネガティブな考え方よりも、前向きで明るくポジティブな考え方をした方が、人生をよりよく過ごせることができ、運は開けていきます。
しかし、「自分は暗い性格だし、明るく生きなきゃいけない」とか、「人と接する時は明るく振る舞わないと」と思って努力をしても、困ったことに、長続きしません。
どうして、わかっているのに長続きしないのでしょう。それは、心の底に「感謝の気持ち」を持っていないからです。
表面上は明るく振る舞えたとしても、一時的なものにすぎません。調子のよい時は前向きで明るくポジティブな自分をつくろうことができたとしても、いったん、何か壁にぶち当たると、
すぐに気持ちが萎えて、元の後ろ向きでネガティブな自分に戻ってしまうのです。
では、長続きする明るさは、何が違うのでしょう。その元となるものこそが「感謝の気持ち」なのです。私たちは毎日ご飯を食べますが、ある時、とても豪華なご馳走を食べたとします。最初のうちは
おいしいと思って感激していても、それが毎日続くと、感激はだんだん薄れてしまいます。
食事に限らず、どんなことでもそうですが、「当たり前」と考えてしまうと、感謝の気持ちがなくなってしまうのです。感謝の気持ちを表す言葉に「ありがとう」がありますが、漢字では「有り難う」と
書きます。有ることが難しいこと、つまり「滅多にないこと」「存在が難しいこと」に対する思いなのです。滅多にないこと、極めてまれなことであったとしても、それが毎日繰り返されたら、私たちは
「当たり前」と感じてしまい、感謝の気持ちから遠ざかってしまうのです。
しかし、考えてみましょう。この世の中で、果たして「当たり前」のことはどれぐらいあるのでしょう。
社会人の方なら、朝起きてご飯を食べて会社に出勤し、夜には帰宅してご飯を食べて寝ます。これが、「当たり前」の日常と言えるかもしれません。
しかし、今日と同じように明日も帰宅できるという保証も、夜、眠りについてから朝に必ず目が覚めるという保証も、実はどこにもないのです。
外出先で何かあるかもしれません。夜中に突然発病し、朝になってお起きられないとか、布団の中で冷たくなっていた、ということがあるかもしれません。食事にしても、今日と同じように明日もおいしい
ご飯が食べられる保証はありません。作ってくれていた家族が病気やけがで作れなくなるかもしれないのです。
給与もそうです。ある日、リストラされたり、会社が倒産して給料がもらえなくなる憂き目に遭うこともあり得るのです。このように考えると、世の中には「当たり前」ということは何一つ存在しないと
いうことがわかるのでしょう。本当は「当たり前」ではないのに、「当たり前」のことと誤解をしてしまい、そして、誤解をしている間は、「感謝の気持ち」が生まれてこないのです。
しかし、一つ一つの物事を振り返り、自分が元気に働けるのも有り難いことと考えられるようになると、「今日も元気に起きることができた、しっかり働けるぞ」と前向きで明るいポジティブな
気持ちに変わっていくのです。大病を患ったり、生きるか死ぬかの状況を味わった人は、毎朝、目が覚めた時に「生きていてよかった」と思えるそうです。死を身近に感じた経験があるからこそ、
活かされていることはありがたいという感謝の気持ちを持てるのでしょう。
感謝の気持ちを伝える言葉は「ありがとう」だけではありません。「うれしい」とか「幸せ」という言葉で伝えることもあります。この「ありがとう」だけではありません。「うれしい」とか
「幸せ」という言葉で伝えることもあります。この「ありがとう」「うれしい」「幸せ」という前向きで明るい言葉を、日常生活の中で積極的に使っていけるようになると、つまり、「幸せ感じ上手」に
なることが大切です。
そうすると、苦手な相手と会わなければいけない時でも、その人を反面教師として、自分をよい方向へ向けていくことができるかもしれません。いろいろな人との出会いがある中で、苦手な人でも自分を
成長させてくれていると感じられたら、有り難いと思え、いやだなという気持ちを抑えることができ、がまんの勉強にもなるでしょう。感じ方、考え方一つで、いろいろなことが自分自身にとっての
プラスのパワーに変わっていくのです。どんな人に対しても、どんなことに対しても、後ろ向きでネガティブな考え方がなくなり、「ありがとうございます」「うれしいです」「幸せです」と感謝の気持ちを
持って向き合えるようになります。世の中には悲しいことや苦労がありますが、それらも含めて全部が、自分自身を成長させてくれる肥やしになると思えば、すべてが有難いこと、うれしいこと、幸せなこと
へと変わっていくのです。感謝の気持ちは、「当たり前」という気持ちからは生まれません。物事には「当たり前」はなく、何もかもすべてが有り難いことと受け取って、皆さんも「幸せ感じ上手」になって
いきましょう。

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