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宮司のいい話

No.214

幸せを呼ぶ言葉

 私たちは普段、何気なく言葉を使っていますが、言葉は大きく二つに分けられます。一つは「幸せを呼ぶ言葉」、もう一つは「不幸を呼ぶ言葉」です。
では「幸せを呼ぶ言葉」とはどのような言葉なのでしょう。
それは、使う人自身が幸せになるだけでなく、それを聞いた周りの人も皆、幸せになれる言葉です。
例えば、「バカ野郎」という言葉はどうでしょう。あなたがそう言うことで、言われた人が自分の間違いに気づく時があるかもしれませんが、何度も何度もあなたが「バカ野郎!」と言っていると、やがては周囲の人たちから嫌われてしまいますし、そばで聞いている人にとっても、気持ちの良いものではありませんね。
こうした言葉は「幸せを呼ぶ言葉」ではありません。言葉を聞いた人の心が温かくなったり、明るくなれる、そんな言葉が「幸せを呼ぶ言葉」なのです。
もしも、誰かから「ありがとう」と言われたとして、いやがる人はいないでしょうし、「うれしい」とか「感謝します」と言われた時は心が温まり、誰もがうれしい気持ちになります。
そして、「ありがとう」と口にした本人も、自分の気持ちを素直に表現し、伝えられたことで喜びを感じるのです。
つまり、「幸せを呼ぶ言葉」とは、言った本人も言われた相手も幸せになれる言葉なのです。
このように素晴らしい「幸せを呼ぶ言葉」ですが、私たちは毎日の生活の中でどのくらい使っているのでしょうか?
男性は特に、自分の気持ちを素直に相手に伝えることが苦手です。
自分の気持ちは当然相手にも伝わっているはずと思い込んでしまって、感謝の言葉を口にしない男性は少なくないでしょう。
関係が親しければ親しいほど、その傾向は顕著かもしれません。
ですから、夫婦や恋人、とても親しい友人という間柄でも、相手から「ありがとう」と声をかけられると、ほかの言葉の数倍のうれしさを感じることがあるのです。
私たちが会話で使っている言葉は本来、大自然の神々がくださる恵みに感謝を捧げ、神様に喜んでいただくために使っていたものです。ですから、私たち神主は、さまざまな祭り事で神様に「祝詞」を申し上げますが、祝いの言葉の意味を持つこの祝詞では、まず神様を讃える言葉と神様への感謝の言葉があり、そのあとにお願い事が続く形になっているのです。神様への畏敬の念や、神様がくださる恵みに感謝する気持ちがなければ、神様が私たちの願い事をお聞きになることはないのです。
 
 神道の思想では、この世の森羅万象は神様から生まれ出たとされています。人も動物も海も山も、大宇宙に存在するあらゆるものが、神様から生まれているのです。つまり、私たちも神様から生まれたものであり、言い換えれば、人は「神の子」なのです。言葉は神様を喜ばせるためにあり、私たちは神様を喜ばせるために言葉を用いるならば、「神の子」である周りの人たちに対しても同じように、言葉によって喜ばせなければならないのです。
 
 草花や木に対しても。「きれいだね」とか「ありがとう」という言葉をかけて育てると、たくさんの花を咲かせたり、大きく育ったり、おいしく実ると聞いたとこがあります。
心や感情を持たないとされている草花でさえそうなのですから、人や動物ではなおさらです。人も動物も草花も木も、この世のどんなものにも、神様から生まれた「神の子」として、通じ合える部分があるのです。反対に「不幸を呼ぶ言葉」はどうでしょう。これは、不平や不満、愚痴、悪口、嫉妬といった言葉が当てはまります。それらはどんな感情から出てくる言葉でしょうか。「おもしろくない」「いやだ」「面倒くさい」「なぜ自分ばかり」「すべては〇〇のせい」のほか、怒りや悲しみの感情からも出てきます。
このようなマイナスの感情から出てくる言葉を聞かされていると、ただ聞いているだけなのに気持ちが暗くなってしまい、元気がなくなってしまうものです。言葉を発した本人も、一時はすっきりするかもしれませんが、根本的な解決にはなっていないので、しばらくすると、同じ言葉を繰り返し使ってしまうのです。
 
 例えば、家族の誰かが愚痴ばかり言っていたら、その人の持っている暗い感情が影響して、家族皆が暗くなってしまいます。
そして家族の持つ暗い雰囲気は家中に蔓延してマイナスのパワーとなり、その家で暮らす家族の運気を下げてしまうのです。
 
 私たちは「不幸を呼ぶ言葉」をなるべく口にしないようにして、どんどん「幸せを呼ぶ言葉」を話すように心がけましょう。「幸せを呼ぶ言葉」は、話す人にも聞く人にもプラスのパワーとなり、皆の運気を上げて開運をもたらしてくれます。神様を喜ばせると共に、「神の子」である私たちにも喜びをもたらし、幸せへと導いてくれる言葉なのです。
神様に願いごとをする時にも同じことが言えます。「どうか事故を起こさないように」とか「病気にならないように」という願いごとは、「事故」とか「病気」といったマイナス要因の「不幸を呼ぶ言葉」を含んでいます。せっかく神様を讃え、感謝を捧げてお願いしたとしても、これでは台なしです。ですから、願いごとをする時には、「安全にお守りください」とか「健康に過ごせますように」と願うようにしましょう。
 
 このように。「不幸を呼ぶ言葉」を極力使わないように日頃から心がけていると、自然と相手を思いやる気持ちが育ってきます。「幸せを呼ぶ言葉」をたくさん使うように心がけている人は、どんな時でも心がやさしくなり、その結果、他者を思いやる心が生まれて、人間味あふれる人となるでしょうし、周りの人たちにも喜びをもたらすでしょう。
 どんどん「幸せを呼ぶ言葉」を使って、「神の子」である自分自身や周りの人たちを喜ばせ、その先につながっている神様にも喜んでもらうようにしましょう。

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