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宮司のいい話

No.175

神のご加護

私たちは普段の生活の中で、神様に色々なお願い事をします。例えば、家内安全、商売繁盛、身体堅固、交通安全、工事安全、病気平癒、試験合格、安産祈願など、あらゆる時、あらゆることを神様にお願いをします。神様にお願いをすることによって、私たちは安心できるのです。
自分が困っていること、悩んでいること、心配事などを人に聞いてもらうと、とても気持ちがスッキリしたり、落ち着いたり、楽になったりします。神様にお願いすることも、それと同じことではないでしょうか。
相手が親身にお話を聞いてくれるからといって、その人に負んぶに抱っこまで甘えません。心が落ち着き、気が楽になったら「よーし。がんばるぞ!」という元気が出てきて、自分自身の力で苦しみや困難を乗り切る努力をします。
神様にお願いするにしても、自分のできることは一所懸命努力して、これ以上自分ではどうにもできないという所まで力を尽くしてから、神様にお願いしお任せするのです。神様にお任せしたら、後はくよくよ考えたり心配したりしない。「人事を尽くして天命を待つ」ということです。その気持ちになったとき、心が安らいでくるのです。すべてお見通しの神様におすがりする。おすがりするものがあるということがありがたいことなのです。
「無い袖は振れない」ということわざがあります。自分が充分な努力もせず、ただ神様にお願いして、良いことがありますようにとか、うまくいきますようになどと「神頼み」だけではいけません。
自分の努力という袖があるから、神様はその袖を振って力を与えてくださるのです。努力が大きければ大きいほど、袖も大きくなり、大きな力となって願い事が叶えられてくるのです。
物事の道理が分かってくると、神様にあまりお願い事をしなくなってきます。
お金が欲しいと望むなら、体と知恵を働かせて努力したならば、ある程度のお金は廻ってきます。いつまでも健康で長生きしたいと望むなら、日頃から健康に気をつけて、暴飲暴食をせず、適度な運動と心の安静を心掛ける生活をしていけば、ある程度の健康に恵まれます。名誉や地位が欲しいと望むなら、人徳を高める努力をしていけば、回りの人が自然と自分を持ち上げてくれるのです。
私たちは神様の子どもです。神様の分身としてこの世に生きているのです。すでに、素晴らしい神様のお働きや力が、私たちの体や脳に備わっているのです。
自分が望む方向に努力し、体と頭を使ったならば、たいがいの望みは叶えられます。叶えられないものがあるとすれば、それは、自分の甘えによって、これくらいでいいかと思ってしまう努力の足りなさによるのです。
努力のあとに結果は付いてきます。神様にお願いするのは、自分の努力が良い方向に報われていくことをお願いするのです。あるいは、自分の力や人の力ではどうすることもできないことに対して神様におすがりするのです。
そのような考え方になると、神様にあれもこれもと、何でもかんでもお願いするということがなくなってきます。ただ感謝の心でお参りするようになってきます。
人間にはあらかじめ努力をすることによって、望みを叶えられる体と知恵が神様から授かっています。体と知恵をいかに使うかは、自分自身の問題です。
しかし、いくら努力をしても願いが叶えられないこともあります。例えば、野球が好きで、プロ選手になろうと努力しても中々なれないこともあります。これは自分の天分(天から与えられた才能や職業)が違うからです。神から授かった使命に合わないことをいくら努力しても報われないのです。努力によってある程度の成果は上がっても、抜きん出る成果はなかなか得られないのです。
天分に合うか合わないかを見極めることも大切です。天分を知ることは、自分自身を知ることです。自分の性質や天性を正しく知ることによって、無駄な望みは持たなくなってきます。
天分を知り、惜しみなき努力を重ねれば、望みは必ず叶えられます。
自分自身の中に宿る、神の偉大な力や働きに気づきましょう。
「努力に勝るものなし」です。
皆様の努力の花が実に結び付くことをお祈りいたします。

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