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宮司のいい話

No.149

今が最高今が最善

新しく社会人になられた方は、三ヶ月が過ぎ、そろそろ疲れもたまってくる頃だと思います。
心身が疲れてくると、不平不満もつのり、愚痴が出てきます。
「こんなはずではなかった」「条件が違う」「違う会社を選べば良かった」「ここよりいい会社はいくらでもある」など、転職や退職を考えている人もいると思います。又は、すでに辞めてしまっている人もいるかも知れません。
転職、あるいは脱サラをして成功している人もたくさんいます。しかし、成功している人は、どんな仕事をしてもそれなりの成功が成せる人なのです。あまりうまくいかず「この仕事は俺に合わないから」と次の仕事を求めても、同じことの繰り返しとなり、又、不平不満から辞めてしまいます。
途中で投げ出してはいけないのです。ことわざに「石の上にも三年」という言葉があります。
これは、冷たい石の上にも三年座り続けていると、自然とあたたまってくるという意味で、忍耐強く、どんなにつらくても辛抱強くやれば、報われるという例えです。
今はつらくても、ある程度の時期がくれば体が馴染んできます。もう少し頑張ってみましょう。嫌だ嫌だと思ったら、自分を鍛える修行だと思ってもう少し我慢してみましょう。やがて今とは違う考え方も出てきます。
私も過去を振り返って見ますと、人生においてさまざまな岐路に差し掛かり、自分が一番良かれと思う方向に進んできました。例えば進学であり、就職であり、結婚であり、あるいは新たに何かをやろうとした時など、右にしようか左にしようか、止めようか、進もうかと色々悩んで進路を決めてきました。
自分でとことん考えたあげくの結果であれ、人の意見による結果であれ、成り行きの結果であれ、その時その時は自分の置かれている立場や状況の中で、一番良かれと思って進んできたのです。
そして、いざ進んでみると山あり谷あり、いろいろな困難にぶつかったりすると、「これでいいのだろうか」「あの時の判断は正しかったのだろうか」など、心細くなったり後悔をしてしまったりします。
しかし進路を決めた時には、自分の出し得る限りの知恵と経験、あるいは大勢の人達の助言を聞き、あらゆる状況を判断してその時は最善の決断をしたのです。たとえ自分の意志でなかったり、成り行きであったり、親の決めたことであったり、しかたなく進んだ道であっても、自分が認めた以上それは自分で選んだ道なのです。
そのように考えると、今歩いている道は自分にとって最善の道であり、自分にあたわった道なのです。もし違う道を選んでいたならば今よりも不安で、自分に正直になれない、あるいは、無謀で危険な道となっていたかもしれません。
ですから、「今が最高、今が最善」と信じてどんな苦しみにも立ち向かったならば、必ず乗り切れる力が湧いてきます。
くよくよ過去を振り返ったり、迷ったり、後悔していたのでは、前向きの力は発揮されません。やり直しのできることはやり直せばいいのです。人生いつでもやり直しはできます。しかし、やり直しが無理だなぁと思った時には突き進むしかありません。
自分の運命として切り開いて行かなければならないのです。他人のことはなんでも良く見えるものですが、中に入ってみればそれぞれに苦労があるものです。
自分が乗り切らなければならない苦労をさておいて、他人をうらやんだり、自分の境遇を嘆いたり、ましてや他に良いことがあるのではないかと現状から逃げたのでは、何も人生は良くなっていきません。
なぜなら、現在歩んでいる道は、自分が良いと思って選んだ道の延長だからです。他に良い道などあるはずがないのです。
人生には、苦労があるから喜びがあるのです。我慢があるから楽しみがあるのです。不幸があるから幸せを感じられるのです。悩むことがあるから知恵が出てくるのです。困ることがあるから工夫が生まれてくるのです。ですから、良いことばかりを望んでも苦しいことを体験しなければ本当の良さは分からないのです。
どんなにつらくとも苦しくとも人生の最善の道を今、歩んでいるのです。他に逃げ道はないのです。「今が最高、今が最善」と信じて、自信を持って自分の運命を切り開いてください。必ず明るい日がやってきます。
あきらめない、逃げない、投げ出さない。
もし、今が人生の中でとても苦しい時であるならば、今日一日だけを一所懸命生きてください。明日のことは又、明日考えればいいのです。
先のことは誰にも分かりません。分からないことをいくら心配しても、どうしようもないのです。
今日一日を一所懸命生きているうちに、運命は必ず開けてきます。
「捨てる神あれば拾う神あり」といいます。良いことも悪いこともすべて神様のなされることです。今、自分にできることだけを一所懸命やっていくしかないのです。
後のことはすべて神様にお任せするしかないのです。元気を出しましょう。

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